柴犬がかかりやすい病気

柴犬は一般的に他の犬種よりも丈夫で、普通に生活をしていれば病気になることは滅多にありません。
しかしそんな柴犬にもかかりやすい病気がいくつかありますので、覚えておくと良いでしょう。

柴犬のかかりやすい病気


柴犬の皮膚の病気

・アトピー性皮膚炎
アレルゲンを吸い込む事で皮膚炎を起こす病気です。
強いかゆみが起こるため、しきりに体をかき始めます。
その為フケが増え、皮膚が傷ついたり、ただれたりします。
よく見られるのは耳や目の周りや、関節の内側、四肢の付け根などです。
花粉やダニの多い春から秋までなど、特定の季節に症状が起こる場合と、一年中症状が起こる場合があります。
ほこりやダニ、花粉などのアレルゲンを口や鼻から吸い込むと、皮膚と反応して炎症を起こす物質を作られ、症状が起こります。
アトピー性皮膚炎の多くは、遺伝的な素因が関与しています。
治療法としては薬物を用い、炎症やかゆみを改善します。
また、反応するアレルゲンを特定し、できるだけそのアレルゲンを排除する事が大事です。
ダニやほこりなどが原因であれば掃除を行ったり、花粉が原因であれば庭にある植物を除去したりなど対策を行ってください。

柴犬の骨と関節の病気

・膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)
膝のお皿と呼ばれている部分(膝蓋骨)がずれてしまうタイプの脱臼です。
痛みはなく自然に治る場合もありますが、症状が重いと痛みと腫れが生じ、脱臼している側の脚を地面に着けなくなります。
脱臼の仕方により、膝から下が内側や外側に曲がる事も有ります。
原因として多いのは高いところから飛び降りたり、よくジャンプをしたり、後ろ足で立ったりなど膝に負担がかかるような外傷の他、先天的なものや、靭帯の位置がずれていたりする事などです。
ごく軽い脱臼であれば経過観察で済みますが、多くの場合手術が必要となります。
遺伝的な要因であれば軽い脱臼であっても、若くて元気なうちに手術をしておいたほうが良いでしょう。
またフローリングの部屋にカーペットやコルクマットを敷くのも有効的な予防法の1つです。

・股関節形成不全(こかんせつけいせいふぜん)
遺伝的に股関節を形成する骨が充分に発達しない病気です。
一般に、幼犬の時は特に異常は無く、成長するに従い歩行の異常が見られるようになります。
生後4〜6ヶ月頃から腰が左右に揺れたり、後ろ足をそろえて飛ぶようにして歩いたり、座れなくなったりします。
だんだん運動を嫌がる、うまく立ち上がれない、すぐ座り込むなどの運動障害が出てきて、やがて脱臼や亜脱臼を引き起こす事もあります。
股関節を形成する骨が発達しておらず、骨盤側のくぼみが浅かったり、大腿骨頭が扁平だったりして、股関節がうまく動きません。
成長に従い体重が急激に増え、動きも活発化するため、骨と筋肉の発達にアンバランスが生じ、股関節が変形します。
症状は徐々にあらわれてきますが、症状が軽い場合には安静にして、体重を急激に増やさないように注意しましょう。
痛みがあれば薬を用いて、症状を改善しますが、症状が重い場合には手術が必要となります。
手術内容は大腿骨頭や骨盤の手術をするほか、人工の関節を入れることもあります。

柴犬の循環器の病気

・僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)
心臓の弁に異常が生じる病気です。年齢と共に進行するの早期発見早期治療が大切です。
最初は無症状ですが早い場合だと5〜6歳頃から症状が出てきます。
初期は運動したり興奮したりすると、軽い空咳が出る程度ですが、徐々に程度が重くなります。
よく夜中から朝にかけて咳がひどくなり、進行すると呼吸困難の症状も現れてきます。
心臓の4つの部屋(左心房・左心室・右心房・右心室)にはそれぞれ血液の逆流を防ぐ為の「弁」があります。
左心房と左心室の間にある弁を僧帽弁といい、この弁が年齢と共に厚くなったり異常を生じたりすることが原因でだんだんしっかりと閉まらなくなります。
そうすると本来は左心室→大動脈に流れる血液の一部が逆流してしまい、全身に流れる血液量が減ってしまいます。
また肺動脈の流れにも影響を与え、ひどくなると肺に水が溜まってしまいます。
一般的には強心薬や利尿薬、血管拡張薬などを用いて症状を和らげます。
ごく一部の病院では人工心肺を使う外科的手術を受けることが出来ますが、多くの場合は投薬治療を長期間行います。
激しい運動や興奮する事を避けたり、水分・塩分接種を制限したり、日常生活にも注意が必要です。

柴犬の目の病気

・角膜炎
様々な原因で、角膜に炎症が起きる病気です。
病状が進行すると失明の危険性もあるので注意が必要です。
炎症が小さいときはほとんど痛みがありませんが、大きくなると激しい痛みを伴います。
前足で目をこすったり、床に目をこすりつけたりします。
また涙や目やにが増え、目の周囲が汚れます。
角膜が傷ついたり、目の周りの毛の刺激などが外傷の原因になる事があります。
また細菌やウィルスにより引き起こることが有ります。
物理的な刺激が原因である場合はそれを取り除き、点眼薬で炎症を抑えます。
数週間から数ヶ月あれば完治するでしょう。
ただし全身性の病気が原因であれば、それぞれの病気の治療が必要となります。

・白内障
レンズの役割をしている水晶体が濁り、視力に影響が出る病気を白内障と言います。
水晶体が白濁する為、正面から目を見ると、瞳孔の奥が白く見えます。
原因の多くは老化が原因と考えられていますが、外傷や糖尿病、中毒などが原因の場合もあります。
視力障害が起こしたら飼い主がある程度、行動の不自由さをカバーする必要があり、中でも頭をぶつけたり、高いところから落ちるなど、ケガをさせない様に注意が必要です。
手術する方法もありますが、成功率はあまり高くないのが現状です。



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