アクサダイレクトペット保険

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猫のヘルニアについて

猫は犬と比べてヘルニアになる確立は低いですが、絶対に起こらない病気ではありません。
中でも「横隔膜ヘルニア」はねこちゃんが最もかかりやすいヘルニアだと言われています。
治療方法には絶対安静と投薬による内科療法と外科的手術があります。
早期発見、早期治療であればヘルニアは完治できるものもあります。
ヘルニアについての症状や治療法、費用や予防法などをご説明いたします。

ヘルニアとは

そもそもヘルニアとは具体的にどの様な病気かご存知でしょうか?
私たち人間と同じく、猫のお腹(腹腔)にも、沢山の臓器があり、その臓器は腹膜という膜に包まれて働いています。
胃や腸を始め、肝臓、膵臓、膀胱などの臓器は毎日休みなく働いています。
心臓や肺がある胸腔であれば、背骨と肋骨に守られていますが、腹腔には守ってもらえる骨がなく、筋肉や筋膜によって背骨から吊り下げられています。
そして呼吸をしたり、食事をすると腹腔に大きな圧力がかかり、腹腔を守る筋肉に「隙間」が出来ると、その隙間から臓器が押し出されてしまいます。
この症状を「ヘルニア」と言います。
ヘルニアには内臓が飛び出してしまった身体の部位により病名が変化し、足の付け根だと「鼠径(そけい)ヘルニア」、横隔膜からの隙間だと「横隔膜ヘルニア」、
またよく皆さんが耳にする「椎間板ヘルニア」は脊髄を圧迫するヘルニアです。
元々の骨格によりヘルニアになりやすい猫や、外猫は外傷によりヘルニアになる事もあります。


猫の鼠径(そけい)ヘルニアについて

鼠径ヘルニアは後ろ足の付け根の隙間から臓器が押し出されている状態です。
本来ならば足の付け根には血管、神経、精巣に繋がる管や子宮を支える靭帯などが通っていますが、
悪化すると小腸や膀胱、子宮などが出てくる事もあります。
原因は先天性によるもの、または事故などの外傷によって後天的に引き起きる場合がありますが、
鼠径ヘルニアに限ると先天的に鼠経部に隙間があり発症する場合が多いです。

鼠径ヘルニアにかかりやすい猫

特に猫種によってかかりやすい猫というのはありませんが、親猫がかかっていると遺伝して子猫もかかる可能性があります。

後天的にかかりやすい場合

事故などによる外傷、喧嘩や活発な性格などによる外傷、筋肉の虚弱、妊娠、肥満、しぶりなどが挙げられます。
室内飼いのねこちゃんよりも外猫の方がかかりやすいと言われています。

鼠径ヘルニアの症状

初期症状としては隙間が小さく、指先程度の小さな膨らみ足の付け根に見られます。
指で押すと引っ込む程度の小さな膨らみで、膨らんでいる場所以外は無症状です。
進行していくと膨らみが大きくなったり、隙間が広がりヘルニア内に小腸や膀胱などの臓器が入り込んでしまう場合があります。
小腸をが入り込むと腸閉塞を引き起こしたり、膀胱が入り込んでしまうと排尿が出来ず、日常生活にも支障をきたしてしまいます。
また、押し出された臓器や組織が元に戻らなくなってしまうような症状が出ると、痛みが伴っている場合があります。

鼠径ヘルニアの治療法

鼠径ヘルニアの場合は初期症状場合は経過観察が主になり、経過が悪化すると外科的手術となります。
ヘルニアが押しても戻らなくなったり、急にヘルニアが大きくなったりした場合は早急に手術が必要となりますが、
基本的にはヘルニアの内容が何なのか(通常は脂肪や大網とよばれる膜)、押しても元に戻らなくなったりするかによって手術時期を検討していきます。
また小腸や膀胱などの臓器が出ている場合は早期に手術を行う必要があります。
手術内容としてはヘルニアの中をお腹に戻し、再発しないように隙間を塞ぐ、といった内容になります。

鼠径ヘルニアの手術費用

治療費は地域、動物病院によって異なりますので、一概には言えませんが、
大体避妊、去勢手術代より5,000円程度高く設定している病院が多く、
その他血液検査や入院費を含め3万〜4万円位で設定している所が多い様です。

鼠径ヘルニアの予防法

鼠経ヘルニアは成長するに従い、鼠経部の隙間が塞がると考えられていて、
事前の予防は難しいと言われています。
後天的な発症による予防法として、飼い始め当初から室内飼いにするのが良いと言われています。
外猫が家に帰ってきて、様子がおかしいと思ったら動物病院で検査を受けましょう。
また、スキンシップを取りながら定期的にお腹を触ってみましょう。



猫の横隔膜(おうかくまく)ヘルニアについて

横隔膜ヘルニアの場合、原因やヘルニアの大きさ、臓器の形態によりいくつかにわけられます。

外傷性横隔膜ヘルニアについて

事故や喧嘩などの外傷により後天的に横隔膜が破けてしまい臓器が押し出されてしまった事。
外傷を負った直後にショック症状が出る事があります。またショック症状が治まった後に体重減少が見られます。

腹膜心膜横隔膜ヘルニアについて

心臓を包む膜(心膜)が不完全に形成されていて、横隔膜と心膜が繋がって開いてしまった穴から押し出されてしまった事。
先天性の場合は時折ショック症状や体重減少が見られたり、発育が良くない事があります。

食道裂孔ヘルニアについて

食道が通る食道裂孔に異常があり、食道や胃の一部が横隔膜に入り込んでいる事。
食事の際に痛がったり、食べたものを吐き出したりしますので、食事の際に注意が必要です。

横隔膜ヘルニアの症状

呼吸など循環呼吸器系の症状や、嘔吐、下痢、食欲不振など消化器系の症状、
また臓器が胸部に入り込んでしまうと神経症状を引き起こす場合もあります。
まれに無症状のネコちゃんもいますが、じっとうずくまっていたり、体重減少など
何かしらサインが出ますので見逃さないようにしてください。

横隔膜ヘルニアの治療法

初期症状であれば経過観察になりますが、呼吸困難など異変が起きたらすぐに外科的手術となります。
手術内容としては内臓を元の場所に戻し、破れた横隔膜を縫い合わせます。
ただし先天性の横隔膜ヘルニアを持っている子は臓器と横隔膜がくっついてしまっていて、手術が難しい場合があります。
また獣医師によっては横隔膜ヘルニアの手術を行った事がない人もいます。
その場合は紹介状を書いてもらったり、大きな病院に転院する必要があります。

横隔膜ヘルニアの手術費用

治療費は地域、動物病院によって異なりますので、一概には言えませんが、
手術代、入院費、その他検査費などを含め20万円前後で設定しているところが多い様です。
しかし病状や、入院期間によりそれ以上かかる事も考えられます。

横隔膜ヘルニアの予防法

先天性の横隔膜ヘルニアの場合予防するのが難しいですが、
横隔膜ヘルニアを発症してしまったねこちゃんを繁殖させない事が大切になります。
後天性の横隔膜ヘルニアの場合ですとやはり室内飼いを徹底し、事故や転落事故などの外傷リスクを防ぐ事が大切です。


猫の椎間板ヘルニアについて

猫は身体が柔らかく、1日あたり約20時間寝ていると言われています。
高いところから落ちても猫はひっくり返って着地する事ができますし、
あまり椎間板ヘルニアは関係の無いような感じにも取れますが、猫でも椎間板ヘルニアになる事があります。

椎間板ヘルニアになりやすい猫

肥満の影響で腰に負担がかかり、椎間板ヘルニアになる事があります。
可愛くてついついご飯やおやつをあげたくなりますが、正しい量を与えこまめな体重管理が大切です。
またクル病と呼ばれる子猫がかかりやすい病気にかかってしまうと、病気の影響で椎間板ヘルニアになりやすいと言われています。

椎間板ヘルニアの症状

猫の椎間板ヘルニアの主な症状としては歩き方がおかしくなったり、自分で立つことが出来なくなり、運動を嫌がるようになります。
前足、後ろ足、胸部、首から下の麻痺や痛みなどが出てきたら、自分で排泄が出来なくなる恐れがあります。
早めに病院へ連れて行きましょう。
またマンチカンなど短足になるよう選択繁殖されてきた猫は、先天的に椎間板ヘルニアを発症するリスクが高いと言われています。。

椎間板ヘルニアの治療法

椎間板ヘルニアの症状が軽度であれば内科的療法として、内服薬の投与やマッサージ、温熱療法、レーザー、鍼治療など様々な治療法があります。
また、ヘルニアが悪化しないように運動制限を行うことが大切です。
可哀想かもしれませんが治療中はゲージレストする事が大切になります。
ヘルニアが重症の場合は、外科的手術での治療となります。
外科的療法では原因となっている椎間板の位置を発見する事が重要になり、手術前の検査が最も大切になります。
少し出費がかさんでしまうかもしれませんが、CT、MRIなどで正確な場所を特定して手術を行います。
CTやMRIが利用できない場合には脊髄造影も有効となります。
手術を行うメリットとしては回復率が高く早い事、それにより早い時期からリハビリが可能である事、
内科的治療と異なり運動制限がかからない事があげられます。
デメリットとしてはネコちゃんは身体が小さいので手術により身体的ダメージとリスクを負うという点です。

椎間板ヘルニアの手術費用

治療費は地域、動物病院によって異なりますので、一概には言えませんが、
手術代、入院費、その他検査費などを含め20万円前後で設定しているところが多い様です。
しかし病状や、入院期間などによりそれ以上かかる事も考えられます。
手術から完治までは、初期であれば1週間くらい、平均で1〜2ヵ月くらいで日常生活に支障のない程度には治る事が多いです。

椎間板ヘルニアの予防法

交通事故や窓など高い場所からの落下、喧嘩による外傷などにより発症してしまう場合があります。
また肥満も腰に大きな負担がかかり、強いストレスになります。
大型猫など体重の重い猫の方が、小型猫に比べて発症しやすいと言われています。
また加齢によりかかる場合もあります。
椎間板ヘルニアも早期発見早期治療が大事になります。
大切なネコちゃんを守るために、腰に異変を感じていたら、安静にさせてすぐにでも動物病院に連れて行きましょう。

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